鍛造ペグの製造現場を訪ねました
【エリッゼステーク・燕三条】

キャンパーさんに人気の鍛造ペグ「エリッゼステーク」。
ネット販売が中心で、扱っているリアル店舗が少ない商品ですが、
当社は縁があって販売させていただいています。

今回、メーカーさんである「村の鍛冶屋・山谷産業さん」を訪ねました。
茨城県水戸市→新潟県三条市は車で約4時間程度の距離です。
ご挨拶と商談、さらに製造現場を見せて頂くことになりました。

byamatani11こちらがエリッゼステークの最初の工程となる「鍛造」を行う工場です。
中心に大きな炉があり、炎をあげているのが分かります。
そして、プレス機のハンマーの音と振動に驚きます。

byamatani12立ち上る炎とその暑さで、あまり近づけません。

byamatani13この丸い棒が、エリッゼステークの原料です。

byamatani14作業員さんが、原料の丸棒を並べています。
並べられた丸棒は、だんだんと炉に入っていきます。
裏側の出口から出てくるときには、真っ赤に赤くなっています。

byamatani15赤々と熱された原料は、プレス機で鍛えられます。
ガシャン!という音と衝撃がすごい。地面まで揺れます。
このサイズのペグは、ガシャンガシャンと2回プレスされます。

byamatani16金型を見ると、2回のプレスで産まれるペグは2本だけ。
時間にして5秒程度で2本だけ。プレスにかけるのはもちろん手作業。
この手間を現場で見ると、大量生産はできないことを実感します。

byamatani17鍛えられてある程度形状ができたペグは、次の工程で型抜きされます。
これももちろん手作業。職人さんがもつヤットコが見えます。
コンベアで流れてくるペグをヤットコでつかんで型抜き機に入れます。

byamatani18ペグの抜き型はこちら。
クッキーの抜き型と理屈は一緒ですね。

byamatani19できたペグはコンベアで運ばれ、集められます。
まだ真っ赤に焼けた状態です。

byamatani20冷めたら大きなドラム式洗濯機のような機械でショット加工をします。
これは、金属粉を入れたドラムのなかでグルングルンまわすことで、
鍛造成型時にのこったバリなどを研磨する加工です。

byamatani21この鍛造工場では、この状態まで加工します。
ペグの丸い穴はまだ開いていない状態ですね。

今回は時間の関係で拝見することはできませんでしたが、
このあと、別の現場に移られて穴あけ・研磨・塗装を経て
エリッゼステークとして完成します。

byamatani08想像以上に手間をかけて作られる製品であることに驚きました。
もっと大切に使わなきゃいけないなと感じました。

また機会があれば、今度は塗装する現場も見せて頂きたい!
そのときはよろしくお願いします!

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鍛造工場見学の様子は動画としてYoutubeにアップしています。
ぜひご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=PoKZ_lIoUwI