火おこし器でオガ炭の火おこし

DSC_0021バーベキューにおススメの燃料として
オガ炭(おがたん)というものがあります。

ogatanmihon一般的な木炭(黒炭)は、木の幹や枝を炭化させたものですが、
オガ炭は木の切りくずである「オガクズ」をあつめて
圧縮成型したあとに炭化させたものです。
※練炭は石炭クズを圧縮成形したものです。

ogatanmihon3オガ炭はとても火持ちが良いので、調理に最適です。
備長炭(白炭)に近い性質をもっていることから、
オガ備長炭と表記されることもあります。
 
ogatanmihon4一方、火付きが悪いので、点火方法を考慮せずに購入してしまうと、
現場で火を熾すことができずに「面倒くさい炭」だとか
「良くない炭」という印象を持ってしまうことも。

ですが、ある程度準備さえしておけばとても良い炭なので
実際に使う様子をお見せします。ご参考になさってください。

uvs180528-002まず、火おこし器を用意します。
火おこし器とは、チャコールスターターとも呼ばれる器具で、
簡易に炭の火熾しができる器具です。

簡単な構造ですが「煙突効果」という働きを活かした器具です。
図で言えば、ロストルの下から新鮮な空気を取り込んで、
燃焼する熱によって燃焼後の排気は上方に流れていきます。

煙突効果この空気の流れによって放っておいても燃焼が続きます。
たとえばウチワで煽ぐようなことをしなくても、
気がついたら勝手に炭の火が熾きてるというイメージです。

私は折りたたみ式の火起こし器を持っているのですが、
バーベキューの時にはいつもカタチの異なるものを
2個使っています。

uvs180528-003折りたたみ式の火おこし器を組み立てて、オガ炭を詰めます。
結構ギュウギュウに詰めます。熱の損失を抑えることと
オガ炭が中で動いてしまわないようにするためです。

uvs180528-007オガ炭を詰める時は、煙突効果の空気の流れを意識します。
下から上へと空気が流れるのを妨げないように、
炭の姿勢が縦向きになるように意識して炭を詰めます。

つぎに、ガスバーナーです。ノズルの長いタイプがオススメです。
火おこし器を2個重ねて、とりあえず上の方に点火します。
この画像では、三角形の火おこし器の方に点火します。

uvs180528-004重ねた隙間にバーナーのノズル先端を差し込んで炎をあてます。
この姿勢のまま放置しますが、倒れないように注意します。
放置と言ってもその場を離れることはしません。

uvs180528-006空気の取込穴からみると、詰め込んだオガ炭の下部が
赤々と燃えているのがわかります。ライターは、炭への着火に
時間がかかってしまいますし、危険なのでオススメしません。

uvs180528-009バーナーの炎を当て始めてから約4分で、オガ炭の下方向は
充分に火が付きました。白っぽいところがあれば、
ちゃんと火のついた証拠です。バーナーでの着火はここで終了。

uvs180528-010火がついたことを確認したら、着火した三角の方の火おこし器を
下の段にして、四角の火おこしを上に載せます。
ちょうど上下を入れ替えるカタチです。

そのまま20分ほど放置しました。すると、

uvs180528-011上の段(四角の火おこし器)のオガ炭までしっかり赤くなったことが
上から覗いて分かりました。まったく煽いだりしていません。
ただ着火を確認した後、煙突効果を利用しただけなんです。

この状態にまでなれば、下の段(三角の火おこし器)の
オガ炭は完全に火が熾きているはずです。最初の点火から
ここまで概ね30分。炭火の準備としては十分に短い時間です。

uvs180528-013バーベキューコンロにあけてみたら、ご覧の通り白くなっています。
オガ炭は、このくらいの状態が調理には最高だと思います。
周りは白いですが、中心部分は赤々と燃えているのが分かります。

よく、炎が出た状態の炭で網焼きする方を見かけますが、
炎は食材の表面をすぐ焦がしてしまうのに、中には火が通りません。
調理に向いた炭火とは、炎がほとんど出ていない「熾火」なのです。

ちなみに、経験上オガ炭はこの熾火状態になってから、
3時間程度は調理できる火力が維持できると思います。
※持続時間は炭個体によっても変わるので、あくまで参考です。

uvs180528-014三角の方の炭を取り出したので、火がついた四角の火おこし器と
空になった三角の火おこし器が手元にある状態です。
そこで、三角の方にまたオガ炭をつめていきます。火傷に注意!

uvs180528-015詰め終わったら、火がついた四角の火おこし器の上に
三角の火おこし器を載せます。この状態でまた放置しておけば、
下の方は熾火になり、上の方にも火が移ります。

uvs180528-018このやり方をくりかえすことで、たえず熾火の状態の
炭を供給することができます。
でもどうしてわざわざ2個の火おこし器でループするのか・・・。

uvs180528-016バーベキューの時間がすすみ、お肉が無くなってきた頃、
じゃぁ焼きそばにしようかという流れになりますが、
焼きそばにかけた蒸らしのお水が全然飛ばないよ!と
火力が足りずに困った経験はありませんか?

その時に炭を足したって、すぐに火力は上がりません。
でも、火おこし器に熾火を用意しておけば、
必要なときにすぐに火力を強めることができるんです。

uvs180528-017だからわざわざ火おこし器を2個用意しています。
このループ方法なら、バーナーでの着火は最初の1回だけですし。
結局使わずにムダにしちゃうこともありますけど・・・。

いや、冬場のバーベキューなら、火おこし器がそのまま
手あぶり用の暖房器具になりますし、キャンプなら
炭をベースに焚き火だって楽しめますから!

そんなこんなで、オガ炭はおすすめの炭です。
ガスバーナーと火おこし器を用意して、手間なく
スマートにバーベキューをお楽しみください。

この時の様子は、山新公式のYoutubeチャンネルで
動画を配信中です。ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=LSMQS-lfvSU&t=1s
 
 
  
この記事がどなたかの参考になれば幸いです。

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